【特集1まとめ】洋上風力の岐路 禍を転じて福となせるか

2025年12月2日

インフレなどに伴う事業環境の悪化で、世界的に洋上風力事業が岐路に立たされている。
特に日本では洋上風力を再生可能エネルギー主力電源化の切り札とし、
産業育成につなげるという青写真が実現できるのか。まさにその瀬戸際にある。
政府は「撤退ドミノ」の阻止に向け抜本的な政策見直しに入り、年末までに方針を示す。
ただ、現在の事業者の苦境は必ずしもインフレ要因だけではなく、公募制度の歪みの問題も。
またR1撤退の検証は非公開で、今後につながる知見が示されるのか、危惧する声もある。
三菱商事の3海域撤退という「災い」から「福」に転じることができるのか。
事業者や有識者など関係者への取材を通じ、その展望に迫った。(記事は11月18日までの情報に基づく)

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