改訂新版 図説6kV高圧受電設備の保護協調Q&A

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電気現象から見た地絡・短絡の解説
※改訂版の特徴
○ 計算が不得手な人でも図やイラストで解説し、理解を容易としました。
①短絡保護協調図の作成手法を図解
②整定値計算の実践的手法である「直接計算法」の利点と、保護協調図を同時作成できることを図解
③地絡方向継電器の零相電圧と電流の入力方法を図解し、動作原理も検証、など
○ 変圧器直下〜MCCB間の低圧事故は保護協調が有効にはたらかず、アーク災害となり易いことを解明し、対策を図解しました。
※主な改訂版の変更点
□ ループ運用を行う配変では、基準OCR特性はどう設定すべき?
電力会社配電用変電所のOCR特性を基準として、高圧受電設備のOCRを整定する場合、配電線のループ運用が行われる都市部の配変では、どの配電線OCRを基準におけばよいか?という問題が生じます。この場合、連系する配電線のうち低い方の整定を基準にするという“配変シビアケース優先”の考え方が必要となりますが、当改訂版ではこれを分かりやすく図解するとともに、ループ運用を行う電力会社への注意喚起と適切な運用を促し、正しい取り扱いのあり方を示しました。
□ 瞬時要素の整定余裕度が 500〜1,500%とあるが、過大では?
高圧受電設備規程によれば瞬時要素の整定余裕度が500〜1,500%となっていますが、大き過ぎるのでは? と言われて久しく、また今日の配変OCRは反限時特性でなく段限時特性の電力会社では300〜 500%が上限という実態もあります。このことから瞬時要素の整定が重要なポイントであることを図解するとともに、同規程使用時の留意点を分かりやすくイラストを用いて解説しました。
□ 保護協調の直接措置と補完措置は、一対のもの
保護協調はリレー整定などの“保護協調の直接措置”だけでなく、これを支える“補完措置”の両方が整ってはじめて有効にはたらきます。しかしこれが満足・あるいは理解されていないとき、せっかくの優秀な機器もその機能を発揮できないことを解説。

発売年月:2008年1月
著者:川本浩彦
商品コード: 344 商品カテゴリー: , ジャンル:

著者紹介:
昭和19年鳥取県生まれ。鳥取県立倉吉東高等学校電気科卒業後、同37年東京電力入社、同43年東電学園卒業。同47年電験2種合格。五井火力建設所電気課にて、超高圧・大出力発電設備建設に携わる。同発電所運転開始と同時に、運転保守を担当。武蔵野支社配電課にて、高低圧配電線路の設計・建設・保守を行う。本店配電部地中配電課にて、地中系統近代化を手がける。その後、武蔵野支社試験係員として、高低圧及び特別高圧受電設備の新増設、高圧需要設備の波及事故調査及び、事故防止定期調査、高圧及び低圧需要設備の技術協議を担当。東電学園高等部教諭として教鞭をとり、都立武蔵野高等職業訓練校の登録講師も兼任。山梨支店需要設備技術担当としてコジェネ等系統連系保護継電器の普及に尽力。(社)日本電気技術者協会電気主任技術者会議の講師及び技術講習会の講師として招かれる。東京南支店流通設備部需要設備技術担当として高調波障害問題に取り組み、営業部技術サービス担当として(社)東京電気管理技術者協会各地区会の保護協調技術講師、(財)関東電気保安協会の保護協調技術講師等を担当。関東電気保安協会東京西事業本部自家用電気部ISO担当。現在、関東電気保安協会多摩事業本部にて自家用保安管理業務を担当。平成12年(社)日本電気技術者協会樋口賞を受賞

目次

第1章 保護協調の基礎
第2章 過電流保護協調のQ&A
第3章 地絡保護協調のQ&A