目次
第1章 トリチウムの海洋放出と偏ったメディア報道(小島正美)
1 トリチウム水問題の構図の特徴は何か
2 問題をこじらせるメディア報道の5つの要因
3 62種放射性物質の除去をどう見せるかが今後のカギ
4 このままタンクを増やし続けることは可能か
5 風評をいかに抑えるか
第2章 私は「処理水問題」をこう考える
1 トリチウム20グラムの重み(山田哲朗・読売新聞論説員)
2 トリチウムの性質から言えることは何か(鍛治信太郎・科学ジャーナリスト)
3 福島の処理水は「特別」なのか(井内千穂・ジャーナリスト)
第3章 海洋放出をめぐるリスクコミュニケーション
1 よき理解者を得るための「納得」の構造
(秋津裕・エネルギーリテラシー研究所)
2 スマート・リスクコミュニケーションとは何か
(山崎毅・食の安全と安心を科学する会理事長)
第4章 風評を抑えるために何が必要か
1 過去の事例から学ぶ教訓は何か(唐木英明・東京大学名誉教授)
2 英国から学ぶ科学コミュニケーション(小出重幸・科学ジャーナリスト)
3 原発事故10年目の報道に思う(多田順一郎・放射線安全フォーラム福島支援チーム)
第5章 「サウンドバイト」と「痛み」の分かち合い(小島正美)
1 冷たい科学的論議よりも義侠心か
2 核ごみの文献調査を引き受けた寿都町に感謝しよう
3 10~20秒で事の本質を伝えるサウンドバイト術
4 トリチウム風評被害と所沢のダイオキシン騒動の類似点
5 核燃料サイクルの理解にもサウンドバイトが重要