岐路にある再生可能エネルギー

¥1,980 (本体 + 税10%)

送料:330円

※5冊以上お買い求めの方はお問い合わせください。

アマゾンにキンドル版の電子書籍が販売されています。

発売年月:2023年03月
著者:株式会社日本総合研究所/井熊均、木通秀樹
商品コード: 532 商品カテゴリー: , ジャンル:

目次

日本型エネルギーシステムで活路を拓け!

座礁する再エネと発展する再エネ、選択を誤らないための必読書

目次より

はじめに

第1章 ロシアのウクライナ侵攻で露呈したエネルギーリスク

(1)世界を揺るがす化石燃料リスク

ウクライナ侵攻で揺らぐ世界経済

世界経済混乱の理由

脱ロシア依存を果たせなかったEU

対応問われる日欧

懸念される制裁の効果

不安定化するエネルギー市場

化石燃料からのダイベストメント

需給両面での気候変動の影響

(2)先の見えない脱化石燃料のシナリオ

再生可能エネルギーだけで支えられない再生可能エネルギー

蓄電の限界

原子力への期待

電力システムを呪縛する社会の流れ

自由化政策の限界

再生可能エネルギー市場はグローバルな競争の賜物

グローバル市場の問題

浮かび上がったエネルギーセキュリティ

エネルギー政策の根幹

エネルギーセキュリティを忘れたエネルギー政策

中国独走というもうひとつの変数

エネルギーの方程式

不定方程式の解

捨てられない「脱炭素」と「エネルギーセキュリティ」

見直される自由化とグローバル

米国を頼れるか

化石燃料の適切なフェードアウト

計画的な撤退

電力危機に見舞われた東京

自由化により失った電力の余裕

東京圏での電力ひっ迫は日本の縮図

脱炭素と自由化の本音を語る

第2章 世界が目指すエネルギー自立

(1)エネルギー国産化

国産化とは何か

日本の国産ストック系エネルギーの現状

国産化の切り札「再生可能エネルギー」

国産化の現状

①水力発電―気候変動の影響が高まる水力発電

水力発電が伸びる中国

停滞する先進国

②風力発電―拡大する洋上風力

洋上を目指す風力発電主要国

向かい風を受ける風力発電

日本の洋上風力の行方

洋上風力の公募ルールの欠陥

③太陽光発電―太陽光が主力とならざるを得ない日本

革新技術への期待

中国の市場席巻は続くか

太陽光発電に依存する日本

期待される農業との共存

小池百合子都知事による新築住宅の屋根付き太陽光パネル義務化の課題

④バイオマス―BECCS期待のバイオマス

バイオエネルギーでも米中競合か

拡大期待される日本のバイオマス

⑤資源調達期間が長い原子力発電―小型化というイノベーション

米中独自の原発戦略

再開した日本での原発更新の議論

ウクライナ侵攻で進む欧米の原子力復活

(2)エネルギー自立の本命、再生可能エネルギー

IEAが示す2050年の電源モデル

電源の8割を再生可能エネルギーで賄う中国

再生可能エネルギー大国目指す米国

原子力にも力を入れる英国

風力拡大で再生可能エネルギー導入をリードするドイツ

アマゾンの恵みを活かすブラジル

日本はIEAモデルが達成できるか

第3章 再生可能エネルギーを取り巻く3つのリスク

(1)市場リスク

FITからFIPへ

再生可能エネルギーにも市場変動リスク

環境価値の扱いの違い

調整市場の創設

調整市場の課題

問われる地域間の融通

LNG価格高騰は再生可能エネルギーにも波及

政治リスク

再生可能エネルギーにも米中リスク

(2)気候変動リスク

①風力発電

風況変化のリスク

台風のリスク

②バイオマス発電

バイオマス発電を脅かす森林火災

持続不可能なプランテーション開発

③太陽光発電

災害対策が課される太陽光発電

増加する台風被害

(3)ESGリスク

①再生可能エネルギーからのダイベストメント

始まったダイベストメントの波

再生可能エネルギーに波及するダイベストメント

ダイベストメントの範囲はE(Environment)からS(Social)に拡大

②再生可能エネルギー全体に拡大

風力発電

大規模太陽光発電

バイオマス発電

活発化するESG監視

日本でも増える規制条例

第4章 座礁する再生可能エネルギーと発展する再生可能エネルギー

(1)座礁する大陸生まれの再生可能エネルギー

割高な水素発電

抜け出せない火力依存

割高になる日本の電力

不確実さのリスクに晒される日本の電源構成

なぜ、日本は再生可能エネルギーが足りないのか

大陸生まれのFIT

脱炭素より災害対応が優先される地域社会

食料安全保障と土地利用

重厚長大産業地からの転換

メガソーラーより難しい大型風力

合意形成が難しい輸入バイオマス

(2)ESG視点で再生可能エネルギーを再考する

改めて地産地消に立ち返る

日本には日本の再生可能エネルギーモデルを

「共生」が日本型再生可能エネルギーの鍵

再生可能エネルギー電源の新しい潮流

ESGの素養が問われる時代

厳しさを増すSocialの評価

再生可能エネルギー事業のGovernance

地域が主体となるための3つの段階

地域共生型再生可能エネルギー事業の要件

①地域の自然環境、住民生活、伝統的な産業などと地理的に共存できること

②地域が発電事業の計画、運営に関われること

③地域が発電事業から持続的な経済的恩恵を受けられること

④発電事業との協働が地域産業の発展を促すこと

(3)地域共生型再生可能エネルギー事業

先端をゆくソーラーシェアリング

都市共生型再生可能エネルギー事業

地方創生型地熱発電事業

中小企業の技術を活かすバイオマス発電

水マネジメントシステムで共生する水力発電

カーボンニュートラルの時代の国産化

日本の存在感回復の活路となる地域共生型再生可能エネルギー事業