【マーケット情報/10月28日】原油上昇、品薄感強まる
2022年10月31日
【アーガスメディア=週刊原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み上昇。米国原油の指標となるWTI先物、および北海原油を代表するブレント先物は10月28日時点で、それぞれバレルあたり前週比2.85、2.27ドル上昇した。
OPECプラスによる11月からの減産計画に加え、欧州連合によるロシア産原油に対する制裁措置の強化が近く実施される見通し。さらに前週末に発表された米国の2022年第3四半期の経済成長率が年率換算2.6%に転じたことも価格を持ち上げた。
世界経済の停滞、とりわけ中国政府によるゼロ・コロナ政策が来年まで解除されないとの見通しから、石油需要は伸び悩むとの観測が広がっている。ただ、供給の減少が、需要後退の影響を上回るとの見方が強いようだ。
中東原油を代表するドバイ現物も、需給の引き締まりを映して、前週比で2.35ドル上昇に転じた。
【10月28日現在の原油相場(原油価格($/bl))】
WTI先物(NYMEX)=87.90ドル(前週比2.85ドル高)、ブレント先物(ICE)=95.77ドル(前週比2.27ドル高)、オマーン先物(DME)=92.25ドル(前週比3.49ドル高)、ドバイ現物(Argus)=92.68ドル(前週比2.35ドル高)