【マーケット情報/12月2日】原油上昇、中国経済の回復期待が強まる

2022年12月5日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油市場は、主要指標が軒並み上昇。中国におけるロックダウンの一部緩和による景気回復と、それにともなう石油需要回復の予測が強材料となった。

米国では、国内のインフレ率改善を受けて、連邦準備理事会(FRB)が金利の引き上げペース緩和を示唆。それにより、経済とエネルギー消費回復の可能性が期待され、原油価格を持ち上げた。ただ、週後半に発表された11月の米雇用統計で、労働者不足と賃金上昇率の実態が市場予測を上回ったことからインフレ圧力の継続が懸念された。そのため、FRBによる金利引き上げペース緩和に対する見通しも不透明となり、油価の上昇をある程度抑制した。

米原油の週間在庫は、国内製油所の稼働率上昇と輸出増を背景に急減。さらに、OPECプラスの減産計画をめぐっては、市場では現状維持の見立てが続いたことが、油価の上方圧力となった。実際、OPECプラスは12月4日の会合で減産規模の現状維持を決定している。

一方、G7によるロシア原油価格の上限規制は、期日目標としていた11月25日までに最終決定に至らかったため、市場では様子見が続いた。その後、G7は12月2日に上限価格をバレルあたり60ドルで妥結した。ただ、原油供給への懸念は生じなかったことなどから、油価への影響は限定的となった。

【12月2日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=79.98ドル(前週比3.70ドル高)、ブレント先物(ICE)=85.57ドル(前週比1.94ドル高)、オマーン先物(DME)=81.12ドル(前週0.50ドル高)、ドバイ現物(Argus)=80.96ドル(前週比0.49ドル高)