【マーケット情報/1月20日】原油上昇、中国需要回復へ期待

2023年1月23日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み上昇。中国の経済、および石油需要回復に楽観が広がっており、価格の支えとなった。

中国政府は、新型コロナウイルス感染再拡大のピークは過ぎたと発表。引き続き、経済活動を再開していく姿勢を示した。また、同国最大の石油会社シノペックは、1~3月着の原油購入を10~12月比で15%増やした。国内における石油製品の需要の強まりを見込んでいる。

米国では、12月の消費者物価指数が、前月比で下落。インフレ減速で、連邦準備理事会の金利引き上げペースが鈍化する可能性が出てきた。これにより、経済および石油需要の回復が予測された。

供給面では、ノルウェー、ヨハン・スベルドラップ油田での一部生産が、11日から、停電および設備不具合で計画外停止。1月下旬まで再稼働しないとの見通しが、油価の上方圧力となった。

【1月20日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=81.31ドル(前週比1.45ドル高)、ブレント先物(ICE)=87.63ドル(前週比2.35ドル高)、オマーン先物(DME)=84.25ドル(前週3.16ドル高)、ドバイ現物(Argus)=83.96ドル(前週比3.17ドル高)