【マーケット情報/4月14日】原油続伸、景気と需要回復の見通し
2023年4月17日
【アーガスメディア=週刊原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み続伸。米国経済のインフレ緩和から、景気と需要回復の見通しが広がった。
米国では、3月の消費者物価指数の伸びが前月から鈍化。前年同月比での上げ幅は、2021年5月以来の最小となった。これにより、米連邦準備理事会による金利引き上げのペースが緩み、景気が改善し、原油需要が増加するとの見方が強まった。
また、フランスでは、労働者ストライキのため停止中だった製油所および港湾施設が再稼働。原油消費が戻るとの観測が台頭した。
供給面では、米エネルギー情報局が、OPECプラス8カ国による自主的な追加減産を受け、世界の原油生産量の予想を下方修正。国際エネルギー機関も、供給が需要を一段と下回るとの予測を発表した。
一方、米メキシコ湾では、英石油メジャーBPがオフショア油田で新規生産を開始。ただ、油価への影響は限定的だった。
【4月14日現在の原油相場(原油価格($/bl))】
WTI先物(NYMEX)=82.52ドル(前週比1.82ドル高)、ブレント先物(ICE)=86.31ドル(前週比1.19ドル高)、オマーン先物(DME)=86.02ドル(前週2.12ドル高)、ドバイ現物(Argus)=85.78ドル(前週比1.14ドル高)
※4月7日はロンドンおよびシンガポールが祝日で休場だったため、4月6日との比較。