地域ヘルスケアの基盤構築 街ぐるみで生活者・患者を見守る

2023年5月10日

【中部電力】

中部電力とスズケンは共同で、医療・介護などのヘルスケアサービスを提供する「地域ヘルスケアプラットフォーム」を構築する。暮らしやすい社会に不可欠なインフラとして、街ぐるみで生活者・患者の見守りを目指す。

中部電力はこれまで、医療機関と患者をリアルタイムでつなぐサービスの開発・拡大に取り組んできた。自治体向けに提供を開始した、電気の使用状況から高齢者の「フレイル」を把握するサービス「eフレイルナビ」や、子会社のメディカルデータカードが提供するアプリ「MeDaCa(メダカ)」などがある。

メダカは、医療や健康などの情報の自己管理(PHR)を目的としたアプリだ。医療機関と患者間で検査結果の共有ができ、高度な医療を行う病院と地域の診療所の連携(病診連携)を円滑にする。加えて、疾患の症状モニタリングや緊急時の情報開示なども可能だ。

他方、スズケングループは医療用医薬品の卸売を中心に、新たな医薬品の研究・開発・製造から介護まで、医療分野の事業を幅広く手掛けている。同社が運営する「MedicalCare STATION(メ

ディカルケアステーション)」は、職種や施設の垣根を超えて患者情報をスムーズに共有できるSNSで、全国約20万人の医療・介護従事者が利用している。

また、ヘルスケアプラットフォーム「COLLABO Portal(コラボポータル)」を通じて、さまざまなデジタルサービス、商品・医療関連情報を、医師や製薬企業などにワンストップで届ける医療DXソリューションも展開している。

中部電力のデジタルデータとスズケンの医療プラットフォームを掛け合わせる

電力データで健康を把握 医療・介護へつなぐ

今回の連携では、中部電力は生活者との接点拡大と自治体開拓を、スズケンは医師会などの医療・介護者ネットワークの開拓と医療DXソリューションの展開を担当する。電力使用量などのデータから生活者の健康状態(未病・医療・介護)を可視化し、高齢者をはじめとする生活者と自治体・医療機関・薬局・介護施設などをつなげることで、地域の特性に応じた健康づくりや安心な暮らしの提供に貢献する。生活者が住み慣れた地域で安心・安全に暮らし続けるための支援を行っていく。

両社はそれぞれの経営資源を掛け合わせ、医療・ヘルスケア分野での取り組みをさらに発展させるとともに、暮らしを便利で豊かにするサービスの提供で、持続的な成長の実現を目指す構えだ。