第43回 エネルギーフォーラム賞

2023年5月15日

受賞の言葉

<優秀賞>エネルギーの地政学/小山堅/日本エネルギー経済研究所専務理事首席研究員

小山堅/日本エネルギー経済研究所専務理事首席研究員

このたびは、優秀賞を受賞することになり、著者としてこの上なく光栄に存じます。受賞作となった本書の執筆を支えてくださった多くの方々に心より御礼申し上げたいと存じます。本書執筆の最大のきっかけとなったのは、ウクライナ危機の発生と深刻化で内外エネルギー情勢が劇的な変化を遂げ、今後の展開に関する不透明感が一気に高まり、エネルギー安全保障が世界の喫緊の最重要課題となったことでした。1970年代の石油危機以来ともいえるエネルギー情勢の激変を踏まえ、「エネルギーの地政学」という観点からエネルギー問題を切り取ることを試みた本書が、この受賞でご評価をいただけたこと著者として誠にありがたく、心より感謝申し上げます。今後も、エネルギー問題に関する分析・発信を通じて微力ながら社会へ貢献できるよう、自己研さんを重ねてまいりたいと考えております。

<普及啓発賞>電力セキュリティ エネルギー安全保障がゼロからわかる本/市村健/エナジープールジャパン代表取締役社長兼CEO

市村健/エナジープールジャパン代表取締役社長兼CEO

このたび普及啓発賞に選考いただきまして大変恐縮いたしますとともに、光栄に感じております。業務上、さまざまな欧州人と意見交換をする中で忘れ難いのは「7000もの島から成るニッポンで電力自由化の本質は何」との問いでした。彼らの目線では、50-60ヘルツに分かれた系統制約の大きいニッポンでの電力セキュリティーの達成は、並大抵ではないと映っています。今回執筆の機会をいただいた際、頭によぎったのはこの問いかけでした。25年前に上司だった亡き加納時男・参議院議員のもとで、エネルギー政策基本法制定に向け奔走した際にも、電力セキュリティーへの最適解を模索していましたが、実に深遠かつ複雑なテーマだと愚考します。安全保障が脅かされる中、電力に対する理解に拙著がわずかでも貢献できるならば望外の喜びです。

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