一酸化炭素の危険性を周知 警報器の大切さを体感するラボ開設

2023年6月8日

【新コスモス電機】

家庭用ガス警報器でトップシェアを獲得する新コスモス電機はこのほど、火災実験室「PLUSCO Lab.(プラシオラボ)」を兵庫県三木市に開設した。

5月にオープンしたプラシオラボ

2006年に全ての住宅への火災警報器の設置が義務化されて以降、火災による死者数は減少傾向にある。それでも年間900人が命を落としているという。22年版の消防白書によると、建物火災による死因の4割は一酸化炭素(CO)中毒による窒息死だ。COは血液中のヘモグロビンと結びつきやすく、ごくわずかな量でも吸引し続けると中毒を引き起こすなど非常に毒性が強い。しかも無色・無臭で気づきにくく、1分1秒でも早くCOの存在に気づくことが生死を分けることになる。

新コスモス電機は06年の警報器設置義務化と同時期に「一酸化炭素検知機能付き火災警報器」を発売、改良を重ねて新製品を発売してきた。同警報器の決定版ともいえるべき製品が、昨年9月に発売したCO検知機能付き火災警報器「PLUSCO(プラシオ)」だ。同製品は、100ppmのCOを検知すると、音声で注意報を知らせるとともに、自動的にセンサー感度を通常の約2倍に引き上げて、煙センサーのみの火災警報器より早く発報する。

また、販売チャンネルをガス事業者経由の販売に加え、全国の家電量販店やホームセンターに拡大した。こうした取り組みが功を奏し、発売から半年で累計販売台数が2万台を突破するなど好調だ。

ラボで火災実験を実施 一般消費者にもアピール

同社ではCOの危険性と合わせて、プラシオの有効性を広く知ってもらうため、同ラボを開設した。

寝室と台所を想定した実験スペースで、布団くん焼火災実験、天ぷら火災実験などを実施する。実際に布団や天ぷら油に火を付け熱して、どの程度の時間で火災が発生し、警報器が検知して発報するかを体験できる。髙橋良典社長は「これまで火災実験室は本社に設置しており、主にガス事業者や消防関係者に見学してもらってきた。同ラボに移転したのを機に、地域住民や学生など、エンドユーザーにも火災について、警報器の大切さを体感してもらいたい」とラボ開設の背景を話す。

同社ではプラシオラボを通じて、少しでも住宅火災やガス事故を減少するよう今後も注力していく。

ラボ内でのデモ風景