【特集1まとめ】電力値上げの落とし穴 「健全経営・競争」を歪める料金規制

2023年7月2日

大手電力7社の規制料金が6月使用分から値上げされた。
規制当局による厳格査定の結果、当初申請時から上げ幅が大幅圧縮。
中には、燃料費調整要因を除くと実質値下げになってしまった事業者も。
赤字解消による経営健全化の観点からは疑問を呈す結果となった。
これはまた多くの新電力にとっても健全な競争を妨げかねないものだ。
さらに電気料金への政府の過剰介入は利用者目線の不透明感も増長させた。
小売り全面自由化の中で、経過措置を含めた料金規制はどうあるべきなのか。
一方でガスや水道、鉄道など他の公共料金の値上げ事情はどうなっているのか。
取材を通じ、電力値上げを巡る数々の落とし穴が浮かび上がってきた。

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