【マーケット情報/8月4日】原油上昇、需給逼迫感強まる
2023年8月7日
【アーガスメディア=週刊原油概況】
先週の原油価格は、主要指標が軒並み上昇。供給減と需要増の観測が広がったことで、買いが優勢となった。
サウジアラビアが9月も、日量100万バレルの自主的追加減産を継続すると発表。また、必要に応じて減産を拡大すると示唆した。加えて、OPECプラスの合同閣僚監視委員会(JMMC)は、現行の減産計画を維持することを推奨した。
米国の原油在庫は、輸出増で、1月以来の最低水準を記録。さらに、下落幅は過去最高となった。
需要面では、米ゴールドマンサックスが、米国およびインドにおける消費増加を背景に、今年の石油需要予測に上昇修正を加えた。また、今年後半は、需要に対して供給が一段と不足すると指摘した。
一方、ロシアは減産縮小の見通し。ただ、油価の下方圧力にはならなかった。
【8月4日現在の原油相場(原油価格($/bl))】
WTI先物(NYMEX)=82.82ドル(前週比2.24ドル高)、ブレント先物(ICE)=86.24ドル(前週比1.25ドル高)、オマーン先物(DME)=87.13ドル(前週比1.87ドル高)、ドバイ現物(Argus)=86.87ドル(前週比1.90ドル高)