【マーケット情報/8月18日】原油下落、中国経済の先行き懸念が重荷

2023年8月21日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み下落した。不動産業を中心に景気低迷が続く中国で、需要減の見通しが強まった。

中国では、7月の製油所稼働率が前月から微増にとどまるなど、燃料需要は市場の想定より弱かった。また、不動産大手の恒大グループが、米連邦破産法の適用を申請するなど、中国経済の先行き懸念が強まった。中国人民銀行(中央銀行)は、消費刺激策の一環として利下げを発表したが、油価への影響は限定的だった。

米国では、小売業などで、引き続き旺盛な消費活動が確認されるなど、インフレ圧力を示す経済統計が相次いで発表された。景気過熱を抑制するため、連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ政策が継続するとの見通しから、需要減の見方が強まった。

OPECは、ロシア産原油の今年の供給量見通しを上方修正した。ただ、世界の需要全体については、前回の予測を据え置いた。IEA(国際エネルギー機関)も同様に、需要見通しを据え置いた。

一方で、米石油在庫は、輸出増から1月以来の最低水準となったが、油価の上方圧力には至らなかった。


【8月18日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=81.25ドル(前週比1.94ドル安)、ブレント先物(ICE)=84.80ドル(前週比2.01ドル安)、オマーン先物(DME)=85.45ドル(前週比2.47ドル安)、ドバイ現物(Argus)=85.36ドル(前週比2.49ドル安)