【論考/9月27日】サウジ石油戦略の深層 (上)ウクライナ危機で強まった主導権

2023年9月27日

前稿(7月13日・論考「サウジアラビア悪玉論の的外れ」)で論じたとおり、昨年11月および今年5月のOPECプラス原油減産は、基本的に市場志向的な動きであり、昨年の供給過剰を解消して世界需給の均衡回復を図るものと理解できる。いわば動くストライクゾーン目掛けて球を投げ込むようなもので、昨年11月に「ど真ん中」と思って投げ込んでみたら、(世界需要増の減速で)ストライクゾーンが下がりそうなので、今年5月
この記事は有料記事です。
続きを読むには...

既存ユーザのログイン