【マーケット情報/10月27日】原油反落、需要鈍化への警戒感強まる

2023年10月30日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油市場はすべての指標が前週から下落。世界経済の先行き不透明感から原油需要が鈍るとの見方が強まった。

先週発表となった米国第3四半期GDP成長率は市場の予想を上回る4.9%となり、2021年後期以来の高い水準を記録。この結果から、インフレ抑制のため同国で長期金利をさらに上昇させる可能性があるとの懸念が台頭している。また、中国経済が鈍化していることも需要後退の見方が強まっている一因だ。

国際エネルギー機関(IEA)は先週、2030年の原油需要見通しを下方修正。原油需要は少なくとも2050年まで徐々に減少すると予想。

さらに、先週米エネルギー省(EIA)から発表された週間原油在庫統計は、輸入量の増加と出荷の減少から、前週比140万バレル増を示し、米国原油の指標となるWTI先物価格の下方圧力となった。

一方、中東地域では、米国がシリア東部で空爆を決行。情勢悪化による中東産原油の供給不安が強まるも、価格の支えには至らなかった。


【10月27日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=85.54ドル(前週比3.21ドル安)、ブレント先物(ICE)=90.48ドル(前週比1.68ドル安)、オマーン先物(DME)=90.33ドル(前週比3.13ドル安)、ドバイ現物(Argus)=90.17ドル(前週比3.77ドル安)