【マーケット情報/12月22日】先物反発、紅海緊迫で供給懸念

2023年12月25日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、主要指標が軒並み反発。紅海における地政学的リスクの高まりから、価格が上昇した。

紅海で、イエメンを拠点とする武装集団フーシが相次いで船舶を攻撃している。これにより、英オイルメジャーBP社や世界の海運会社に、同海域を迂回する動きが広がった。紅海はスエズ運河に繋がっており、原油および石油製品供給の混乱から価格が上昇するとの見方が、先物の買いにつながった。

また、中国からの需要も価格を支えた。同国では、先月の製油所における大幅減産により、精製マージンが回復したことを受け、今月の原油処理量が増加している。アーガスの調査によると、中国の原油処理量は12月、日量1,460万バレルに達する可能性があり、これは11月の処理量より10万バレル程多い。小規模の独立系製油所や、大規模で独立系の新規製油所が稼働率を引き上げ、国営シノペック社やペトロチャイナ社による削減を相殺した。

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した21日までの一週間における国内石油掘削リグの稼働数は498基となり、前週比で3基減少。減少を示すのは今週で2週目となり、需給を引き締め、価格に対する強材料となった。ただ、今年の米国における原油生産は過去最高を記録している。生産効率が向上し、少ない採掘リグでより多くの原油が抽出可能となっている。


【12月22日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=73.56ドル(前週比2.13ドル高)、ブレント先物(ICE)=79.07ドル(前週比2.52ドル高)、オマーン先物(DME)=79.15ドル(前週比3.11ドル高)、ドバイ現物(Argus)=79.54ドル(前週比3.14ドル高)