ビジネス適地として世界が熱視線 「北海道の時代」が来た!

2024年1月12日

【北海道経済】

―北海道の企業誘致が増えています。

高橋「北海道の時代が来た」と感じています。道庁はこれまで「北海道は可能性に満ちた地域」と宣伝してきましたが、その可能性がいよいよ形になってきたのです。2023年11月には、ソフトバンクが苫小牧市に国内最大級のデータセンターを建設する方針を示しました。

北海道は広大な土地がありながらも首都圏からは距離があり、本州とは海を隔てています。かつてこうした特徴は北海道のウィークポイントでした。しかし、物流技術やデジタル技術の向上でハンデは克服されつつあり、首都圏から離れていることは、企業の「リスク分散」の観点から重要なポイントになっています。

近年の猛暑により、寒冷な気候も企業を誘致する上でプラスに働いています。北海道は冷房に使うエネルギーを節約できるだけでなく、雪氷熱利用など多様なエネルギーを活用できる。こうした北海道ならではの利点は、日本のみならず世界から注目を集めています。

原発再稼働に向け努力を 海底直流送電の実現に期待

―北海道の電力事情をどう見ていますか。

高橋 泊原発については、東日本大震災の直前に北海道電力の電源構成の約半分を占めていましたが、再稼働できないままです。同時期に審査を申請した川内原発や大飯原発に比べて、審査が長期化している苦しい現状にあります。大量の電力を消費するデータセンターや半導体工場には、低廉な電力の安定供給が欠かせません。安全性の確保が大前提ですが、可能な限り早期に再稼働できるよう北海道電力の努力に期待します。

―再生可能エネルギーのポテンシャルの高さも北海道の魅力の一つです。

高橋 北海道は「再エネの宝庫」と言えるでしょう。畜産や林業が盛んなことから、家畜糞尿や森林資源を使ったバイオマス発電のエネルギー源が豊富です。また陸上風力発電所の数も多く、洋上風力のポテンシャルも日本随一を誇ります。石狩湾新港の沖合では、国内最大級の洋上風力発電プロジェクトの建設が始まりました。今後は余剰電力を大消費地へ送るための海底直流送電の実現に大いに期待します。

高橋はるみ(自民党 参議院議員)
たかはし・はるみ 1954年生まれ。富山市出身。76年一橋大学経済学部卒業後、通商産業省(当時)に入省。北海道経済産業局長などを経て、2003年から北海道知事を4期務める。19年7月に参院選に出馬し初当選。当選1回。