【マーケット情報/1月19日】欧米原油が上昇、供給逼迫感を反映

2024年1月22日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、米国原油の指標となるWTI先物、および北海原油を代表するブレント先物が小幅上昇。供給不安や生産減が、価格に対する強材料となった。

イエメンを拠点とする武装集団フーシは18日、クウェイトに向かって航行中だったケミカルタンカーに対して、対艦弾道ミサイルを発射。怪我人や船舶の損傷はなかったものの、中東地域における情勢が一段と悪化したとみられ、供給不安が強まった。また、最低でも4隻の中東積み原油を載せたタンカーが、紅海およびスエズ運河を避け、南アフリカの喜望峰経由で欧州に向かっているようだ。

米国およびカナダでは、寒波により原油の生産が一時停止。米国ノースダコタ州では17日、50%以上の原油および天然ガス生産が止まった。ただ、その後は徐々に再稼働し、19日時点での稼働停止は、30%程度となっている。加えて、米国では輸入減を受け、週間在庫が減少している。

一方、国際エネルギー機関は、2024年の原油供給量が、過去最高の日量1億305万バレルに上り、供給過多になると予想。米国、カナダ、ブラジル、ギアナからの産油量が増加するとの見方を示した。OPECは、2025年までの需要の伸びを予測するが、2024年における増加は想定のペースを下回るとも言及。 中東原油の指標となるドバイ現物の価格が、需給緩和感を映して小幅下落する要因となった。


【1月19日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=73.41ドル(前週比0.73ドル高)、ブレント先物(ICE)=78.56ドル(前週比0.27ドル高)、オマーン先物(DME)=78.79ドル(前週比0.39ドル安)、ドバイ現物(Argus)=78.74ドル(前週比0.21ドル安)