【特集2】電気・リース料金をパッケージ化 「電化のサブスク」を家庭に提案

2024年2月3日

【関西電力】

気候変動問題に高い関心を持つ人や快適な生活を過ごしたい人など、家庭用の需要家が電力会社に求めることは多様化している。関西電力はそれらの声に耳を傾けて、社会の求めに応える電気料金プランの提供に努めている。

2021年6月から受け付けを始めた「はぴeセット」は、一定量までの電気料金とエコキュートのリース料金をパッケージにした月々の料金を10年間支払うという「電化のサブスクリプションメニュー」だ。

夫婦二人世帯など向けのSプランの場合、基本料金は月1万400円で、基本料金に含まれる電気使用量は月200kW時。オプションとして特別タイプのエコキュートへの変更(月200円~)、IHクッキングヒーター(同1620円~)、EV充電器(同660円~)を加えることができる。基本料金は、一定量の電気料金とエコキュートのリース料金に加えてエコキュートの標準的な取付工事費、機器修理費込みの値段。家庭にとってメリットは大きい。

初期投資の負担を軽減した

「はぴeセット」には、ほかに子育てファミリーや二世代家族向けのMプラン(基本料金月1万5200円、電気使用量450kW時)、大人数ファミリーなど向けのLプラン(同20000円、同700kW時)のプランがある。

いずれも使用量が基本料金に含まれる量を超えると従量料金を支払う内容となっているが、逆に使用量が下回った場合、使わなかった分は1kW時当たり10ポイントの「はぴeポイント」で還元する。

「オール電化の採用をご検討いただくものの、初期投資の高さがネックになるというお客さまの声があることを踏まえて、初期投資の負担を軽減し、多様なライフスタイルにお応えするサービスとして開始した」。ソリューション本部リビング営業計画グループの田中友貴マネジャーはこう話す。


太陽光発電をセットに 災害時対応にも力発揮

22年10月からは、関西エリアの新築の戸建てを対象に「はぴeセットソラレジ」のサービスも始めている。気候変動に加えて省エネや節電などの意識の高まりから、太陽光発電(PV)の設置を希望する人たちが年々増加。そのため、PVの機器リースと一定量の電気料金をパッケージにしたメニューの提供を始めたのだ。

プランはSプランからLプランまであり、例えばMプランの場合、基本料金は月1万4300円で、基本料金に含まれる電気使用量は月400kW時。使用量が基本料金に含まれる量より増減した場合の取り扱いは、はぴeセットと同様。PVの電気は宅内の自家消費に自由に使え、余った電気はFIT制度での売電で収入を得ることも可能だ。

PVに加えて、エコキュート(月2860円~)、蓄電池(同9900円~)、V2H(同1540円~)などもオプションでリース契約ができ、初期費用を軽減しながら住まいの災害レジリエンス向上も期待できる。

ソリューション本部では、需要家のニーズに応えられるものを届けることを重視してきた。「新しい価値の提供を続け、今後も当社のサービスを選んでいただくようにしたい」(田中氏)。次なる提案に注目が集まる。