佐渡島で再エネ導入拡大へ 太陽光・蓄電池システムが運開

2024年2月10日

【東北電力ネットワーク】

2023年12月、新潟県佐渡島において島内最大の太陽光・蓄電池システムが運転を開始した。

電力系統が独立する離島において、最適な需給制御の実現に向けた取り組みが始動する。

東北電力ネットワークの供給エリアである東北6県および新潟県では、人口減少や高齢化といった社会的構造の変化などによる地域経済停滞の課題に直面している。その中でも離島はこれらの課題に加え、エネルギー供給のほぼ全てを島外から海上輸送する化石燃料に頼っており、災害時における安定供給確保や環境負荷低減なども大きな課題となっている。

2022年3月、新潟県では、佐渡島や粟島における環境負荷の低減やエネルギー供給源の多様化などを図ることを目的に「新潟県自然エネルギーの島構想」を取りまとめた。関連事業者と連携し、再生可能エネルギーや次世代エネルギーの導入拡大に向けた取り組みを進めている。

佐渡島は、東北電力ネットワークが発電・送配電・販売まで一貫して行っている。独立した電力系統のため電力需要も島内に限定され、天候によって出力が変動する再エネが大量に接続された場合、電気の使用量と発電量のバランスが保てなくなり、電力の安定供給に影響を及ぼすことが懸念される。こうした背景を踏まえ、同社は、「新潟県自然エネルギーの島構想」の先導的プロジェクトとして、再エネや蓄電池、内燃力発電、エネルギーマネジメントシステム(EMS)などを組み合わせた最適な需給制御の実現に向け、取り組んできた。


最適な需給制御に向けて 新設設備の運転を開始

この取り組みの中で、同社は太陽光発電、蓄電池システム、EMSの導入を計画。これまでに佐渡市栗野江地区に出力規模1500kWの太陽光発電を、両津火力発電所構内には容量5000kW時の蓄電池をそれぞれ設置し、23年12月に運転を開始した。

栗野江地区に建設した太陽光発電所の名称は、同発電所が佐渡島の将来を明るく照らす「光の力」となって、東北電力グループのカーボンニュートラル(CN)の実現に向けて貢献するようにとの願いを込めるとともに、東北電力グループスローガン「より、そう、ちから。」になぞらえ、「ひかり、の、ちから栗野江」と命名した。24年度にはEMSの運用開始を予定している。

両津火力発電所内の「蓄電池システム」

1 2