【特集2】天神中心地の新ランドマークへ 大型複合ビルにコージェネを導入

2024年7月3日

【西部ガス】

九州一の繁華街・天神の中心地に来春開業予定のONE  FUKUOKA BLDG.(ワン・フクオカ・ビルディング通称:ワンビル)。延べ床面積14万7千㎡、高さ97m(地下4階・地上19階)という九州屈指の規模を誇るこの大型複合ビルに、コージェネレーションシステムが導入される。

ワンビルは、低層階に商業施設、6、7階のスカイロビーフロアにカンファレンス機能を有し、上層階にオフィス、18、19階はホテルで構成されている。特にオフィスフロアはグローバル企業をターゲットに環境性能や事業継続計画(BCP)に配慮したコンセプトであること、また災害に強い街づくりを目指す自治体や事業者である西日本鉄道の思いが体現されている。

ワンビルに導入されたコージェネ


補助金活用で導入実現 災害に強い街づくりを支援

ワンビルの熱供給プラントは、災害時に電気が途絶えた場合でも熱供給可能な熱源システムが検討され、コージェネ導入の運びとなった。中圧ガスとガスコージェネレーションシステムによるビルの安全性向上、ガス・電気のベストミックス熱源による経済性への貢献などが採用に至った理由だ。熱源設備に関しては、福岡エネルギーサービスが所有・整備・運用を担う。

コージェネの能力は発電規模400kW×2台、排熱供給量600kW。これにより、一次エネルギー換算で年間省エネ率20%以上、年間CO2削減率25%以上の達成を目指す。また災害時にはビル内にある、避難所の電灯、コンセント電源と空調用の熱源機電源も担う。その役割が評価され、導入に当たり、経済産業省の「災害時の強靭性向上に資する天然ガス利用設備導入支援事業」補助金を活用することができた。

今後注視していく点として、事業者の西日本鉄道は、電気とガスのカーボンニュートラル化の動向、福岡エネルギーサービスは、コージェネ機器の更新時のコスト管理を挙げる。西部ガスは、災害に強い街づくりを下支えし、BCPに着目したコージェネ導入を補助金活用なども含めて提案していく。