課題山積の同時市場議論 今後の検討留意点とは

まず、TSOへの電源運用の権限移譲（全体最適）と、発電事業者の自主性（セルフスケジュール）のバランスについて、どこを落としどころに設定するのが妥当なのかということだ。予備力不足の下で供給信頼度の維持と卸電力取引の有効性を両立させるために限られた電源を活用する場合、ある程度計画経済・中央集権的な電源運用の側面が必要となろう。 その一方で、BG（バランシンググループ）制度を基本に、