【特集2】「バブル」で快適な入浴実現 新発想の給湯器で存在感を発揮
家事に関するアンケートで「軽減したい」という意見が多いのが浴室掃除だ。掃除で立ったりかがんだりを繰り返すため、作業を軽減したいと多くの人が考えている。ウルトラファインバブルを使うと、浴室のピンク汚れや水垢が付着しにくくなる。家の他の水回りも同様でキッチンや洗面所などの掃除負担も軽減され、時短に寄与するという。
営業企画部の伊藤敬一次長は「ウルトラファインバブルでお湯に新たな価値が生まれた。お客さまにもそうした考えが浸透している。これまで給湯器と言えば、壊れてから買い替えるものだったが、ウルトラファインバブル給湯器は指名買いするケースも出てきた。今回の検証を含めて多くの方に良さを周知していきたい」とアピールする。
快適で安全な入浴を追求 ヒートショックで警鐘
入浴にまつわるレポートも発信している。全国でアンケートを実施。寒い時期に多い身体の不調については、約半数の人が「冷えを感じる」と答えた。調査を監修した東京都市大学人間科学部の早坂信哉教授は、「冷えは筋肉量が少ない女性が中心に悩みを抱える方が多い。最近は若い男性も冷え性の人が増えている」と説明。対策として入浴を促している。ただ、長風呂はのぼせのリスクが高まる。熱すぎる湯に入ると、湯上がりの発汗が多くなり、身体の暖かさが長続きしない。早坂教授は、「正しい入浴方法を理解すること」の重要性を強調する。
冬のヒートショックにも気をつける必要がある。日本の住環境は個別暖房で、生活する部屋だけを温める。このため、浴室や脱衣室、トイレなどは寒いままだ。リビングから脱衣所に移動すると急な室温の変化によって交感神経が刺激され、血圧が乱高下し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患が生じる恐れがある。早坂教授は「日本の住宅環境を考えると地域を問わず全国でヒートショックが起こる可能性がある」と説明する。
そこで早坂教授が薦めるのが「温度は40℃、入浴時間は10分」という入浴法。じんわりと発汗すると、いったん湯船から出る。入浴が長いとのぼせ(熱中症)の状態になるためだ。最近は若者を中心にスマートフォンを湯船に持ち込みのぼせる人が多く、そうしたことにも警鐘を鳴らす。
このほか、ヒートショックでは、正しい理解の浸透と対策を促進するため、東京ガスが幹事を務める「STOP!ヒートショック」に参画した。同プロジェクトでリンナイは、浴室暖房乾燥機の普及を通じてヒートショック対策を推進する。「安心暖房」機能搭載の浴室暖房乾燥機なら、浴室内の人の動きと温度を感知し、自動で最適な暖房運転を行う。寒い日も快適な室温を保つため、高齢者などのヒートショック対策に寄与する。
今後も快適、安全、充実した入浴を追求する同社のたゆまぬ挑戦が続いていく。
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