奥会津にPR施設をオープン 水力発電に親しみ歴史に触れる

2020年10月13日

【東北電力】

東北電力初となる、本格的な水力発電PR施設「東北電力奥会津水力館 みお里 MIORI®」(以下、水力館)が福島県金山町にこの7月、オープンした。

奥会津の山の連なりをイメージした外観、道の駅「奥会津かねやま」に隣接

金山町をはじめ周辺7町村は奥会津地域と呼ばれ、山々に沿って流れる只見川を中心に豊かな自然と美しい景観が広がる地域として知られている。

東北電力は、草創期より、この地域で水力電源の大規模な開発を進め、戦後の復興を電力供給の面から支えてきた。現在も同社の水力発電において総出力の約3割を占める重要な電源立地地域となっている。

水力館は、こうした歴史的経緯や、水力発電をはじめとする再生可能エネルギー活用に向けた取り組みなどを発信するPR施設として期待されている。

施設の愛称「みお里」は、奥会津地域の中高生から募集し決定した。「みお」は「水脈」を表し、「豊かな暮らしを支える水脈のふる里」の意味が込められている。

水力発電や奥会津を身近に 多彩な展示で魅力をPR

館内では、映像やジオラマ、アートなどの多彩な展示により、水力発電の仕組みや只見川における電源開発の歴史、奥会津地域の魅力などを五感で感じながら学ぶことが可能だ。

また、只見川の電源開発に尽力した、東北電力初代会長である白洲次郎の足跡や生涯を年代ごとにまとめたパネル、遺品、書籍などの展示コーナーでは白洲次郎の人間性などにも触れることができる。

カフェスペースからは、雄大な只見川と豊かな自然が一望でき、幻想的な夏の川霧や秋の紅葉など、四季折々の風景を楽しめることも魅力のひとつだ。

このほか、地域の文化・芸術の発表の場として、展示・交流スペースも設けている。

東北電力は、水力館が地域から親しまれ、観光客の増加など地域の活性化にも貢献する施設としたいとしている。

白洲次郎・東北電力初代会長の展示コーナー