【マーケット情報/10月2日】原油続落、需給緩和観一段と強まる

2020年10月6日

【アーガスメディア=週間原油概況】

先週までの原油価格は、主要指標が軒並み続落。需給緩和観が強まり、売りが一段と優勢になった。

生産が再開したリビアの油田からは、10月中に、少なくとも日量24万バレルが輸出される見通し。また、ロシアの10月出荷量も、前月比で増加の見込みとなっている。さらに、2015年から停止していたノルウェーのTor油田が、来月1日から生産再開となり、供給増加の観測を強めた。

一方、新型ウイルスの感染再拡大が続いており、石油需要低迷への懸念が強まっている。9月30日時点で、世界の新型ウイルスによる死者数は100万人を超えた。加えて、10月2日、米大統領の感染が発覚し、エネルギー市場に先行き不透明感が広がった。

【10月2日現在の原油相場(原油価格($/bl))】 WTI先物(NYMEX)=37.05ドル(前週比3.20ドル安)、ブレント先物(ICE)=39.27ドル(前週比2.65ドル安)、オマーン先物(DME)=39.05ドル(前週比3.20ドル安)、ドバイ現物(Argus)=38.70ドル(前週比3.28ドル安)