【記者通信/6月22日】 北極海航路は実現可能か ロシア側がワークショップ開催

2021年6月22日

ロスアトムの原子力砕氷船

ヨーロッパからロシアの北極海沿岸を通り東アジアに至る北極海航路。スエズ運河経由よりも欧州・東アジア間の航行距離を約34%、短縮する。地球温暖化による北極海の氷が減少したこと、また海上物流の増大でスエズ運河経由の運行が限界に近付いていることなどから、その実現可能性に関心が高まっている。

一方、日本の海運業界関係者には、現状ではリスクの点から北極海航路に慎重論がある。「気象・海象予報の精度が信頼できない」「大型船に対する緊急対応の体制や航路標識・海図の整備が十分でない」「砕氷船による航行支援の料金が不透明」――などの理由だ。

こういった指摘も踏まえて、ロシア政府から北極海航路の開発を委託された国営原子力企業「ロスアトム」は6月24日、午後3時から都内で航路の将来の見通しや最新の情報をテーマに議論する、オンラインでのワークショップを開催する。ロスアトム側からはモスクワ本社の航路開発の責任者などが参加。日本側からは、鈴木俊一衆議院議員(北極のフロンティアを考える議員連盟会長)、国土交通省の久保麻紀子・総合政策局海洋政策課長が出席する。ロシア側がどういったプランを打ち出すか、注目されそうだ。ワークショップへの参加は下記のURLから登録できる。

https://rosatomwebinars.com/