【マーケット情報/7月2日】米国、中東原油が続伸、需給逼迫の観測強まる

2021年7月5日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、米国原油の指標となるWTI先物と、中東原油を代表するドバイ現物が続伸。需給逼迫の見込みで、引き続き買いが優勢となった。一方、北海原油の指標となるブレント先物は、前週比で小幅に下落した。

米国では、製油所の高稼働で、週間在庫統計が6週連続で減少。また、インドでは、新型コロナウイルスの感染拡大が減速し、ロックダウンが緩和。車による移動が増え、6月前半の燃料需要が前月同期比で増加した。それにともない、国営製油所が徐々に稼働率を引き上げている。

さらに、米国が、親イラン武装勢力を空爆したと発表。米国とイランの関係悪化にともない、米国の対イラン経済制裁が継続し、イラン産原油の供給回復が見込めないとの予測が強まった。

欧州でも、ワクチン普及が進み、ロックダウンの緩和、および燃料需要の増加が続く。ただ、英国では、新型ウイルスのデルタ変異株の感染が拡大。欧州諸国は、英国からの入国規制を導入し、航空機用燃料の需要回復は限定的との見方が広がった。加えて、オーストラリアやマレーシアも、デルタ変異株の感染者数増加を受け、ロックダウンを再導入。ブレント先物の重荷となった。

OPEC+の8月以降の生産計画は、アラブ首長国連邦の意見に相違があり、合意に至らず。方針の決定は、5日に持ち越された。

【7月2日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=75.16ドル(前週比1.11高)、ブレント先物(ICE)=76.17(前週比0.01ドル安)、オマーン先物(DME)=74.39ドル(前週比0.98ドル高)、ドバイ現物(Argus)=73.73ドル(前週比0.16ドル高)