【マーケット情報/7月30日】原油続伸、燃料需要の回復を好感

2021年8月2日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油市場は、燃料需要の回復を好感した買いが強まり、主要指標が軒並み続伸。7月30日時点で、米国のWTI先物はバレルあたり73.95ドル、北海原油の指標となるブレント先物は同76.33ドルまで値を戻し、いずれも同月13日以来の高値を付けた。

新型コロナウイルスのワクチン普及を背景に、経済活動が徐々に回復。移動規制の緩和によって、ジェット燃料やガソリン等の輸送燃料に対する需要が改善しつつある。そうしたなか、米国では製油所の稼働率が落ちたこともあり、ガソリンと軽油の在庫が減少。さらに、原油在庫の減少も続いていることから、石油製品の需給逼迫を懸念した買いが強まった。

米エネルギー情報局が発表する最新の週間在庫統計によると、同国の原油在庫は9週連続で減少。5月半ばと比べると、5,000万バレル以上も減少している。生産と輸入の減少が背景にある。米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが先週発表した国内石油ガス掘削リグの稼働数は488基となり、前週から3基減少。減少を示すのは、6月上旬以来、約2カ月ぶりとなる。

他方、インドでも石油需要の回復が予想されている。国営石油BPCL社とMRPL社は、9月または10月以降、製油所稼働率を100%まで引き上げることを計画しているもよう。現在は85~90%で稼働していることから、実現した場合は原油需要の増加が見込まれる。

ただ、新型コロナウイルスに対しては変異株の感染拡大に対する懸念は根強い。また、サウジアラビアとロシアの8~9月産油量が増える見通しであり、価格の上昇は幾分か抑制された。

【7月30日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=73.95ドル(前週比1.88高)、ブレント先物(ICE)=76.33(前週比2.23ドル高)、オマーン先物(DME)=74.03ドル(前週比1.32ドル高)、ドバイ現物(Argus)=74.54ドル(前週比2.15ドル高)