【マーケット情報/8月27日】原油反発、需給引き締まり買い優勢

2021年8月30日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、需給の引き締まりを好感した買いが強まり、主要指標が軒並み反発。前の週の下落分を取り戻した格好だ。

供給面では、メキシコ国営ペメックスの洋上石油生産施設で22日、火災が発生。日量42万1,000バレルの生産が停止した。これは、同社の1日あたりの平均生産量の40%を占めることから、市場に与える影響は大きい。そうした中、メキシコ湾でハリケーン「アイダ」が発生し、同湾で操業する石油施設が相次いで稼働を中断。27日時点で、生産の約59%が停止したため、供給逼迫を懸念する買いが一気に強まった。

米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが先週発表した国内の石油掘削リグの稼働数は410基となり、前週から5基増加。本来なら供給が増えるとの観測が弱材料として働くが、増加の背景には新型コロナウイルスの感染拡大で低迷していた需要の回復期待があることから、買い戻しを誘う要因となった。

中国では、新型ウイルスの変異株の感染拡大が減速。景気の回復と、それにともなう石油需要の改善に期待感が強まった。また、ポーランドの7月原油処理量が前年比で10%増加し、パンデミック前の水準近くにまで回復している。

27日時点で、米国のWTI先物原油価格はバレル68.74ドルとなり、前週比で6.42ドル上昇。北海原油を代表するブレント先物は、前週比7.52ドル高の72.70ドル。いずれも、前の週の下落分を相殺して上回る値上げとなった。

【8月27日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=68.74ドル(前週比6.42高)、ブレント先物(ICE)=72.70(前週比7.52ドル高)、オマーン先物(DME)=70.35ドル(前週比4.65ドル高)、ドバイ現物(Argus)=70.61ドル(前週比5.28ドル高)