【マーケット情報/9月3日】米国、中東原油上昇、供給減予測広がる

2021年9月6日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、米国原油を代表するWTI先物と、中東原油の指標となるドバイ現物が、供給減少の見通しを受け上昇。一方、北海原油を代表するブレント先物は、前週から小幅に下落した。

ハリケーン「アイダ」の影響により30日、米国メキシコ湾における原油生産の約95%が停止。5日時点でも依然、88%が止まっており、供給逼迫の観測が強まった。また、米国の石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内の石油掘削リグの稼働数は、前週から減少し、394基となった。さらに、27日までの一週間における米国の週間在庫は、4週連続で減少。2019年9月以来の最低を記録した。

加えて、イランで新たに就任した外相が、核合意復帰に時間がかかることを示唆。イラン産原油の出荷は、当分見込めないとの予測が台頭した。

他方、OPEC+は当初の予定通り、10月に日量40万バレルを追加増産することで合意。背景に、2022年の石油需要予測に対する上方修正があるものの、近く供給が増加するとの見込みが、ブレント先物価格の重荷となった。また、欧州連合は加盟国に対し、一部地域への渡航制限を再導入するよう推奨。米国やイスラエルなど、新型コロナウイルス変異株の感染が拡大している国が含まれており、ジェット燃料需要後退の見方が広がった。

【9月3日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=69.29ドル(前週比0.55高)、ブレント先物(ICE)=72.61(前週比0.09ドル安)、オマーン先物(DME)=71.39ドル(前週比1.04ドル高)、ドバイ現物(Argus)=71.21ドル(前週比0.60ドル高)