【マーケット情報/4月14日】原油急伸、需給緩和感が台頭

2022年4月18日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

4月8日から14日までの原油価格は、前週から一転し、主要指標が軒並み急伸。需要回復の見通しと、供給の先行き不透明感で、価格が反発した。

中国は、上海における新型ウイルス感染拡大防止策のロックダウンを一部緩和。移動および経済活動の再開と、それにともなう石油製品の需要回復へ、期待が高まった。

また、ロシア産原油の供給不安も価格に対する上方圧力となった。欧州連合は、原油とガスも含め、ロシアのエネルギー輸出に対する追加制裁を検討している。

ただ、現時点では、加盟国間で意見が分かれている状態だ。アイルランドやリトアニアがロシア産原油への規制を促す一方、ルクセンブルグは禁輸措置の効果に疑問を呈している。また、スペインは経済への影響に懸念を示した。

【4月14日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=106.95ドル(前週比8.69ドル高)、ブレント先物(ICE)=111.70ドル(前週比8.92ドル高)、オマーン先物(DME)=105.36ドル(前週比7.54ドル高)、ドバイ現物(Argus)=105.54ドル(前週比7.24ドル高)