【マーケット情報/4月22日】原油下落、需要後退の見通し

2022年4月25日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

4月14日から22日までの原油価格は、主要指標が軒並み下落。需要後退の見通しにより、売りが優勢に転じた。特に、米国のWTI先物と北海原油の指標となるブレント先物は22日時点で、それぞれ前週比4.88ドルと5.05ドルの急落となった。

中国は引き続き、上海など複数の地域でロックダウンを導入している。上海では、工場の再稼働など一部経済活動の規制を緩和する計画だが、ロックダウン全面解除の見通しは立っていない。経済の冷え込みにともない、石油需要が後退するとの見方が一段と強まった。また、同国における製油所の稼働率低下も、需要の弱まりに拍車をかけている。定修や、ロックダウンおよび石油価格高騰が背景にある。

加えて、国際通貨基金は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、今年と来年の経済成長見通しを下方修正。石油需要が落ち込むとの見方がさらに広がり、価格の弱材料となった。

また、米国が、戦略備蓄3,000万バレル全量の販売契約を締結したとの発表も、需給を緩める一因となった。

他方、ドイツは、年末までにロシアからの原油輸入を完全に停止すると表明。加えて、米国の週間在庫は減少した。ただ、こうした供給逼迫の要因は、価格の上方圧力とはならなかった。

【4月22日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=102.07ドル(前週比4.88ドル安)、ブレント先物(ICE)=106.65ドル(前週比5.05ドル安)、オマーン先物(DME)=104.97ドル(前週比0.39ドル安)、ドバイ現物(Argus)=105.13ドル(前週比0.41ドル安)