【マーケット情報/6月24日】米国、中東原油が下落、需給緩和感が強まる

2022年6月27日

【アーガスメディア=週刊原油概況】

先週の原油価格は、米国原油を代表するWTI先物および中東原油の指標となるドバイ現物が続落。特にドバイ現物は、前週比10.35ドルの急落となった。需給緩和の予想が強まり、売りが一段と優勢になった。

米国の急激な金利引き上げを背景とした経済減速、および石油需要後退の見通しが根強い。さらに、米国では、価格の高止まりにより、ガソリン消費の回復が限定的となっている。米大統領は、ガソリンと軽油に対する連邦消費税を3か月間免除し、燃料価格を引き下げることを提案した。ただ、効力には疑問が呈されており、実現する可能性は低いとみられる。

また、欧州勢の禁輸措置を受け、ロシア産原油はアジア太平洋地域に流入しているとの情報。加えて、中東地域へのロシア産ガソリンとナフサの出荷も急増しており、ドバイ現物の重荷となった。 一方、北海原油を代表するブレント先物は、前週から横ばい。供給不足感が、需要後退の見込みを相殺した。ノルウェーの5月産油量は、前月比で減少。6月は定修でさらに減る見通しだ。また、エクアドルの産油量は22日、燃料価格高騰に対するストライキ開始前の12日と比べて、45%減少した。

【6月24日現在の原油相場(原油価格($/bl))】

WTI先物(NYMEX)=107.62ドル(前週比1.94ドル安)、ブレント先物(ICE)=113.12ドル(前週比0.00)、オマーン先物(DME)=106.51ドル(前週比9.82ドル安)、ドバイ現物(Argus)=105.75ドル(前週比10.35ドル安)