目次
第1章 メタネーション概論
カーボンニュートラルへの日本の道とメタネーションの役割/橘川武郎・国際大学副学長
カーボンニュートラル想定シナリオとメタネーションの位置付け/秋元圭吾・地球環境産業技術研究機構システム研究グループリーダー
第2章 脱炭素化技術の概要
熱の脱炭素化技術―3つの手法の概要―
メタネーション―開発の歴史と技術解説―
各手段のコスト比較
技術開発の展望と課題
都市ガスカーボンニュートラル化への道
第3章 国内外における事業者の取り組み
国内事業者による技術開発への取り組み~INPEX、東京ガス、大阪ガス、IHI~
国内事業者による社会実装に向けた取り組み~日立造船、デンソー、商船三井~
その他の脱炭素化技術~東京ガス、東邦ガス~
海外における社会実装に向けた取り組み~中国、ドイツ~
第4章 メタネーションの環境価値確立への課題
第5章 都市ガス事業の絵姿内容
カーボンニュートラルに向けて日本の都市ガス業界が動き出している。キーワードは「メタネーション」だ。水素と二酸化炭素を合成させて製造する「人工メタン」は、日本の都市ガス産業が脱炭素に向けた「切り札」としている技術開発だ。この人工メタンを利用することは、既存のガスインフラを有効活用できることに最大の特徴がある。
本書は著名な学識者のレポートやすでにメタネーションの実用化に向けて取り組んでいる有名企業群の動向を紹介する。
そのほか、メタネーションの仕組みや実用化に向けた制度的課題について解説する。本書はこんな人におすすめです!
・将来脱炭素などに取り組む業界に志望している学生たち。
・脱炭素やSDGsなどの取り組みに関心を持っていたり、実際に実務に携わっている自治体やエネルギー業界の方々。
・ガス業界の取り組みや、エネルギー需要家側の取り組みに関心を持っている人たち。