【特集2】九州エリアで相次ぎ本格運転へ 最適運用で利益獲得を目指す

2025年1月3日

【東京ガス】

東京ガスが系統用蓄電池の事業に本格参入する。大分と宮崎の両県で建設が進む蓄電事業に関わり、いずれも2026年度に商業運転を始める。ともにリチウムイオン型の蓄電池を活用することは共通しているが、事業スタイルは異なっている。

大分市に設ける「大分県角子原蓄電所」(2・5万kW/5万kW時)は、国の補助金を活用しながら、東ガスグループとして開発・保守を担い、東京ガス本体が日々の運用を手掛ける。

一方、宮崎では、蓄電所開発の世界的大手である英エク・エナジーの日本法人、日本蓄電と連携。同社が宮崎市で建設中の「広原蓄電所」(3万kW/12万kW時)の運用権を20年間にわたり買い取る「オフテイク」契約を結んでいる。これらにより、東ガスが関わる蓄電容量は5・5万kWとなる。

角子原蓄電所の完成イメージ
作成:千代田化工建設(Google Mapおよび国土地理院の地図データを使用)

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