【インフォメーション】エネルギー企業・団体の最新動向(2025年4月号)

2025年4月16日

【岩谷産業/水素の社会実装に向けたフォーラムを開催】

岩谷産業は2月26日、「広がる水素の実装に向けて」をテーマにイワタニ水素エネルギーフォーラムを都内で開催した。資源エネルギー庁の伊藤禎則省エネルギー・新エネルギー部長が「水素等を巡る最新動向」について講演。「今後、エネルギーの需要増加が想定され、原子力や再エネとともに合成燃料や水素などは重要なエネルギー源だ。そうした中、同社は水素チェーンの構築に向けて技術を磨いている」と述べた。この他、日本原子力研究開発機構が「高温ガス炉を用いた大規模水素製造実現に向けた取り組み」について、三井住友銀行とINPEXは自社の水素事業について講演した。


【東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)、沖縄ガス/琉球大学病院にガスコージェネを導入】

東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は3月14日、沖縄ガスと共同で琉球大学病院施設内にガスコージェネレーションシステム(CGS)を導入したと発表した。導入に際しては、TGESがシステム設計から施工、エネルギー調達、メンテナンス、監視、オペレーションまでを一括して担うエネルギーサービス方式を採用した。CGSは停電時でも発電可能なブラックアウトスタート仕様でレジリエンスの向上に寄与する。独自のエネルギーマネジメントシステム「ヘリオネットアドバンス」では気象情報や施設の稼働状況を基に平常時の省エネ・省CO2を実現する。4月1日から運用を開始する。


【マクニカ/レベル4対応の自動運転EVバス2台が運行開始】

マクニカは2月、茨城県常陸太田市でレベル4の自動運転に対応したEVバス「Navya EVO」2台を用いた定常運行を開始した。常陸太田市とマクニカは2023年2月に自動運転EVバスの実証実験を実施。昨年2月には同バスを使った定常運行を開始した。今年2月からは新ルートを運行する同バスを1台追加してより多くのデータを収集し、25年度中にレベル4の自動運転による運行を目指す。定常運行において、マクニカは自動運転EVバスの運行、自動運転走行に必要なデータ取得・セットアップ、技術的資料作成、関係各所の調整対応、運行体制の構築などを担当している。


【コスモ石油、日揮ホールディングスほか/国産SAFの供給を開始】

コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナル、サファイアスカイエナジー の4社は3月6日、コスモ石油の堺製油所構内で国産SAF(持続可能な航空燃料)大規模製造装置の竣工式を行った。国内外の航空会社への廃食用油を原料とする国産SAFの供給を4月に開始し、年間約3万㎘の製造・供給の早期実現を目指す。


【アストモスエネルギー/業界向けにガス体エネの重要性を強調】

LPガス元売り大手のアストモスエネルギーは3月3日、都内でレセプションパーティを開催した。冒頭の挨拶で山中光社長は「世の中の脱炭素議論は3E+Sを重視した現実路線に戻りつつある。そうした中、ガス体エネルギーが果たす役割は今後高まると信じている」と強調した。会場には造船、海運、石油メジャー、大手サプライヤーなど約440人が参加した。


【東洋計器/業界向け勉強会でLPガスの強み訴求】

計量器メーカーの東洋計器は3月7日、都内で関東東計会を開催した。同社の土田泰秀会長は3部料金制度を前提とした新・料金メニューの活用策などについて講演した。特別講演ではNXエネルギー中部の水谷清昭社長が「LPガス事業のDXによる生産性とサービス向上で選ばれるガス会社へ」と題して、システム連携による時間帯割引メニュー活用を紹介した。