【特集1まとめ】火力復権! 供給力強化へ潮目変わるか
2025年6月2日
ここ10年ほどで休廃止が一気に進んだ火力電源だが、復権の兆しが見えてきた。
移行期を支える供給力・調整力としての役割が高まるLNG火力は、新設を後押しする制度が徐々に整備され、建設計画が相次いで公表されている。
エネルギー基本計画でも2040年に向けてLNG火力の必要性を強調している。
一方、石炭火力を巡っては非効率設備のフェードアウト以外の方針は打ち出されず、このままではサプライチェーンが維持できずに「第二の石油火力」となりかねない。
設備容量の維持や今後の燃料調達を巡る関係者や有識者、政策当局の問題意識に迫り、これからのあるべき火力政策の方向性を探った。
