インフォメーション

2025年10月16日

アフリカ開発会議(TICAD)

TICADでエネルギーイベントを開催

日本政府は第9回アフリカ開発会議(TICAD 19)を8月20〜22日、横浜市で開催した。このプレイベントとして19日には、アフリカ諸国のエネルギーを主題にした「光れアフリカ」を実施した。現在、アフリカ大陸では約6億人が電気のない生活を送っている。ナイジェリア連邦のアデバヨ・アデコラ・アデラブ電力省大臣は「これを解消するには、太陽光や水力など再生可能エネルギーを中心に1000億ドル分のインフラ投資が必要となる」と説明した。また、これらの再エネをオフグリッド運用していくこと、農村地域に導入するにはより安価な設備が必要になることなどを訴えた。

UBE三菱セメント/大阪ガス/Daigasエナジー/西部ガス

セメント焼成用キルンに天然ガスを利用

UBE三菱セメント(MUCC)、大阪ガス、Daigasエナジー、西部ガスは9月3日、MUCC九州工場黒崎地区のセメント焼成用キルンの熱エネルギー源として、天然ガスを混焼する実証試験に成功したと発表した。低炭素化においては、セメント焼成用キルンで使用する石炭などから排出される CO2削減が有効な手段となる。今回、新たに開発した天然ガス混焼用バーナーを用い、石炭の40%を天然ガスで代替し、商業規模での運転を行い成功した。同技術はMUCCの微粉炭燃焼技術と大阪ガス・Daigasエナジーのガス燃焼技術、燃焼シミュレーション技術を活用して開発した。

中国電力/エア・ウォーター

バイオマス混焼から回収したCO2利活用の検討開始

中国電力とエア・ウォーターは9月、バイオマス混焼発電所から回収したCO2の利活用について共同検討を開始した。中国電力グループのエネルギア・パワー山口が運営する防府バイオマス発電所(山口県防府市:11.2万kW)に導入する予定のCCS設備で発電時に排出されるCO2を回収する。エア・ウォーターは回収したCO2を産業ガス事業で培ってきた知見を生かし、利活用することを目指す。具体的には、液化炭酸ガスやドライアイスの製造に利用することに加え、将来的には低炭素水素と合成することで、eメタン製造などに応用していきたい考えだ。

BECC JAPAN2025

行動変容から気候変動の解決を目指す

第12回気候変動・省エネルギー行動会議「BECC JAPAN2025」が8月27日、都内で開催された。京都先端科学大の西條辰義特任教授は「フューチャー・デザイン:将来世代から感謝される社会のデザイン」と題した行動変容に関する講演を行った。SNSやAIなどによる脱炭素コミュニケーションに関する発表も行われ、参加した関係者らで活発な議論がなされた。

サーラエナジー

ZEB仕様の新事務所「サーラプラザ豊橋南」

サーラエナジーは9月、豊橋市の店舗「サーラステーション豊橋南部」の移転先として建設を進めてきた「サーラプラザ豊橋南」が完成し、10月移転することを発表した。新事務所は、純木造建築で耐震性の高いSE構法を採用。持続可能な社会実現に貢献すべく、太陽光発電設備や蓄電池を取り入れたZEB仕様で、エネルギーの効率的な利用を図る。

中部電力/JFEエンジニアリングほか

田原バイオマス発電所が運開

中部電力とJFEエンジニアリング、東邦ガス、東京センチュリーの4社は9月1日、田原バイオマス発電所(愛知県)の運開を発表した。4社が共同出資する田原バイオマスパワー合同会社が発電所の運営主体となる。木質専焼のバイオマス発電所で発電出力は11万2000kW。年間の想定発電量は約7億7000kW時に上り、一般家庭の約25万世帯分に相当する。