【書評/9月5日】『間違いだらけの電力問題』 複雑なエネ問題の全体像を読み解く

2024年9月5日

「ようやく落ち着いた」――。こんな感想を電力関係者からこの1年、電力問題についてのメディアや世論の動きで聞いてきた。東京電力の福島第一原発事故の後で、反原発の意見が広がり、政治やメディア、世論の中での電力をめぐる議論は混乱した。それがようやく静かになったという感想だ。岸田政権が22年末にGX(グリーン・トランスフォーメーション)で、原子力の活用を打ち出した時に、確かにおかしな反発は起きなかった。
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