脱炭素と産業競争力の両立 日本は欧州の〝反省〟を教訓に

2025年6月10日

この発想の下、CO2を回収・貯留するCCS技術などの開発は「化石燃料の使用を温存することにつながる」などと軽視されていた。しかし、22年のロシアのウクライナ侵攻による世界的なエネルギー危機で状況は一変した。西側諸国の経済制裁も影響し、安価なロシア産ガスを十分に調達できなくなった欧州各国では電気料金が跳ね上がり、企業や市民の不満が高まった。 さらに、資材価格高騰を背景に、事業採算
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