【特集2】テスラ製蓄電池を無償で設置 電気代低減とレジリエンス向上図る
2025年7月3日
グローバルエンジニアリング/芙蓉総合リース
グローバルエンジニアリング(GL)は、芙蓉総合リースと共同でテスラ社製蓄電池「Powerwall(容量13.5kW時)」を使用した分散型電源アグリゲーションサービスの提供を開始した。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの導入が拡大している。こうした中、天候や時間帯などで出力が変動する再エネ電源に対する出力抑制が増加しており、需給調整機能を保持した蓄電池の重要性が高まっている。
この取り組みでは、両社が顧客に蓄電池を無償で設置し、GLがサービスとメンテナンスを行う。また、同蓄電池は室内に床置き、壁掛けなど手軽に設置できるのが特長だ。
GLは出力抑制が予見される昼間の時間帯で蓄電池に充電し、太陽光発電の出力が減少し電気料金が高騰する夕方の時間帯で放電するといった制御を行う。これにより、顧客は電気料金の低減を図りつつ、災害発生時に系統電源が停止しても蓄電池の電気が利用でき、レジリエンス向上につながる。GLは今後、VPP(仮想発電所)を構築し、分散型電源の広域的利活用を目指していく方針だ。
