インフォメーション

2025年8月16日

岩谷産業

次世代エネ技術や新製品を披露

岩谷産業は6月26、27日、同社中央研究所・岩谷水素技術研究所(兵庫県尼崎市)で「イワタニR&Dフォーラム」を開催した。同研究所の研究内容を年1回公開するイベントで約500人が来場した。グリーンLPガスの分野では分析技術を紹介した。グリーンLPガスはバイオガスや合成ガスなどの総称で、さまざまな原料から製造する。このため、従来のLPガスでは存在しない物質を含有しており、解析する必要がある。同研究所では既存の分析法のほか、不純物に対応した新たな分析技術の開発も行っているという。このほか、水素や溶接の新技術、カセットコンロの新製品なども展示した。

コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(コージェネ財団)

新時代のエネルギー政策をテーマに講演会開催

コージェネ財団は7月10日、「特別講演会2025」を開催した。この中で、柏木孝夫理事長をモデレーターにしたパネルディスカッションが行われ、国際環境経済研究所の竹内純子氏は「日本はコージェネの活用においてアドバンテージがある。低炭素、省エネで世界にどれだけ貢献できるのか発信してほしい」、カーボンニュートラル推進協議会の増山壽一代表理事は「開発途上国では大規模発電所を建設して電力供給することは現実的ではない。コージェネのような分散型電源が今後も世界で求められるはずだ」など、コージェネ技術を世界に向けて情報発信すべきとの発言が相次いだ。

シーメンス・エナジー

国内グリーン水素プロジェクトに電解装置が採用

シーメンス・エナジーは7月3日、固体高分子膜(PEM)電解装置「Silyzer P300」が日本国内のグリーン水素プロジェクトに採用されたと発表した。同プロジェクトはやまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)を中心に、地域に根ざした水素エコシステムの構築を目指している。今回、福島県田村市の半導体産業向け石英ガラス工場に本格導入し、年間最大1900tのグリーン水素を製造する。PEM型電解装置は、太陽光や風力などの再エネ電力を使って、水を水素と酸素に分解。迅速な起動と柔軟な運用が特徴で、再エネの高い変動性にも対応することができる。

三菱化工機

地域の社会課題を解決する新プロジェクト発足

三菱化工機は7月3日、社会課題解決ソリューションやビジネスモデルの創出を目指すプロジェクト「MKK PROJECT」を発足させた。川崎市をはじめ神奈川県に所在する企業や団体を中心とする多種多様な共創パートナーと、水素やバイオマスなどによる地域循環型エネルギーシステムの開発供給とこれらの需要開拓を両輪で推し進めていく意向を示す。

三菱ガス化学

直接メタノール型燃料電池を出展

三菱ガス化学は7月、東京ビッグサイトで開催した「地域防災EXPO」において直接メタノール型燃料電池を出展した。同技術は水素を外部から供給せず、メタノールを燃料として直接反応させ電気を取り出す。再エネ由来のメタノールを利用することで有害物質の排出を抑えつつ、CO2削減が可能となる。水素を貯蔵しないため小型軽量な製品開発に寄与する。

アストモスエネルギー

販売店などを表彰するグランプリ2024を開催

アストモスエネルギーは7月9日、事業活動で優秀な成績を収めた特約店などを表彰する「アストモスグランプリ2024」を都内で開催した。山中光社長は冒頭で「エネルギー基本計画で初めてグリーンLPガスが明記された。大きな責任を負うとともに大変なチャンスだ」と挨拶した。燃料転換やカーボンニュートラル部門など47の事業所が表彰を受けた。