【特集2】燃料油からの燃料転換に注力 販売特約店との連携深める
アストモスエネルギー
アストモスエネルギーは、LPガス販売特約店との連携強化や需要拡大に向け燃料油からLPガスへの転換に積極的だ。提案分野はBCP(事業継続計画)を重視する病院施設や介護老人保健(老健)施設、CO2削減対策が急務の工場向けだ。
病院や老健施設の取り組みに対して、事業開発二部の豊永誠さんは次のように話す。「燃料油を使った非常用発電設備は広く知られている。一方、燃料油に比べて腐敗しにくいのにLPガス式は十分認知されていない。そこで、当社の各支店では非発とGHP(ガス空調)などをパッケージにした提案活動を特約店さまと連携して進めている。分散型であるLPガスの優位性をさらに発揮できると考えている」
工場の場合はCO2削減や省エネ性を訴求する。燃料油使用の工場には設備更新のタイミングを見計らって、高効率なLPガス機器への転換を提案する。
このように「BCP対策型」や「CO2削減型」を使い分けており潜在需要はあるそうだ。
一方で課題もある。燃転にはLPガスタンクの新設が必要だ。敷地が限られるため駐車スペースを潰すケースも出る。「危険物との離隔距離や、最適な設置スペースの確保といった計画立案をしっかりと練り上げて提案している」(豊永さん)という。
ウェブマーケティング開始 三つのプランを直接提案
同社では4月から、新たにウェブマーケティングの手法を取り入れている。需要家が同社ホームページに直接訪問することを想定し、「既存設備更新プラン」「高効率燃料転換プラン」「レジリエントプラン」といった、燃転の指南を打ち出してダイレクトマーケティングにつなげる。同部の西谷栄師さんは「当社を通じた燃転のメリットを感じてもらいたい。LPガスを供給する特約店さまと、こうした手法によって連携を深めたい」と話している。
