【特集1】原子力の逆襲 本格化する「新設・更新」の最新事情

2025年10月2日

東京電力福島第一原子力発電所事故から十余年─。
長く続いた不遇の時代が終わり、日本の原子力は“逆襲”の時を迎えている。
エネルギー安全保障、電力安定供給、GX・DX推進、料金低廉化など、
原子力は世界的に見ても時代の要請に応える数少ない選択肢だ。
しかし、わが国では2009年以来、新たに運転を開始した原子力発電所はない。
このままだと国内の発電所は遠くない未来に“大廃炉時代”を迎え、
安定的な供給力が急速に先細っていくことになろう。
そこで求められるのが新設・建て替え(リプレース)だ。
ただ、その実現には乗り越えなければならない壁が立ちはだかる。
制度、規制、技術、社会的な理解……。
横たわる課題と未来への希望を現場の声とともに探った。

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