【特集2家庭用エネルギー】エネ事業者の営業最前線 サイサン
エネルギー事業者が扱う商材は機器やサービスなど多岐にわたる。各社が顧客ニーズを汲み取った営業戦略を展開する。
全社コンテストでスキル向上 テレビCMを活用し営業推進
毎年新たな仲間をガスワングループに迎えながら全国37都道府県で展開し、総合エネルギー企業として成長拡大を続けるサイサン。家庭用LPガス事業は、同社が最も注力している領域だ。
事業拡大を支えているのは「人」。「人材育成にはかなり力を入れている。特に実践型のコンテストはスキルアップに直結している」と語るのは、LPガス直売部部長の服部秀司専務だ。
同社では年間を通じ、多くのコンテストが行われている。全社員がエントリーし、地方予選から勝ち上がるシステムだ。ガス機器をお客さまに提案するトークコンテストでは「30代の夫婦、子ども1人、共働き」などの条件が与えられ、参加者はそれに沿った提案内容を準備する。
その他、ガスの配管やコールセンターの電話応対のコンテストなども開催している。「はじめましてガスワンです」コンテストは入居開始時のガス開栓業務を想定し、丁寧で分かりやすい説明と確実な作業を競う。サイサンとのファーストコンタクトになるこの場面で、新たなお客さまに安心感・信頼感を与えられるかがポイントとなる。これまで何度も審査員長を務めてきた服部専務は「特に新入社員は、コンテストに参加することで『次回は自分が地区の代表になりたい』と考えるようになり、仕事に対するモチベーションを高める場になっている」と話す。

3商材のセット契約促進 9カ国に上る海外展開
営業現場では、生活インフラのクロスセル戦略を推進する。女優の泉ピン子さんを起用したテレビCMでは、エネワンでんきの「エ」、ガスワンの「ガ」、宅配水サービス・ウォーターワンの「ウォ」の頭文字を取った「エガウォ」を前面に打ち出し、電気、ガス、宅配水の3商材セット契約の促進を狙う。
持ち前の進取の精神で取り組んできた海外展開はすでに9カ国に上る。「世界を見渡せば、LPガス事業の未来は明るく輝いている」(服部専務)。業界のフロントランナーとして歩んできた同社の動きに、業界内外から熱い視線が注がれている。


