【関西電力・森社長】不変の使命を胸に変革を積み重ね、未来を切り拓く

2026年3月1日

六ヶ所竣工へ全力支援 核融合巡る動きを注視

井関 搬出先の一つである六ヶ所再処理工場は、26年度中という竣工目標が目前に迫ってきました。

 竣工は日本原燃だけではなく、オールジャパンで成し遂げなければならない課題です。当社からも支援メンバーを送り込み、審査対応や現場の体制強化に最大限協力しています。実現に向けてできる限りのサポートを継続していく考えです。

井関 中間貯蔵施設は、山口県上関町で中国電力が建設の適否を確認する調査を実施しました。

 現在、中国電力が事業計画の検討を行っていると認識しています。その過程で、当社に要望などがあればサポートや協力は惜しみません。

井関 将来を見据えた技術投資として、米核融合スタートアップのコモンウェルス・フュージョン・システムズ(CFS)社への出資も話題となりました。まだ商用化には時間がかかると言われる核融合に、このタイミングで投資した狙いは。

 核融合は、今や世界が注目し、莫大な投資が流れ込んでいる領域です。CFS社への出資を含むコンソーシアムに参加したのは、最先端の動きに付いていく必要があると考えたからです。当社が主役となって開発をリードするというよりは、世界で最も早く実現するであろう場所を注視し、その知見を得ることが重要です。

井関 最後に新年度に向けた意気込みを。

 時代がどれほど不透明になっても、社会基盤を支えるという使命を、実直に、かつ進化させながら果たしていくつもりです。引き続きよろしくお願いいたします。

井関 ありがとうございました。

対談を終えて

スケジュールの都合上、限られた時間内での対談だったが、よどみのない簡潔明瞭な話しぶりで、用意した質問のほぼ全てを聞くことができた。大手電力会社の中で最多となる原子力7基の稼働を基盤に、現行中計の上方修正目標を着実に達成。盤石の経営体制と言っていい。将来の成長に向けた攻めの投資を、計画通りの規模で実行へ──。森社長の言葉の端々に、自信がにじむ。次期中計での新成長戦略に注目が集まる。(聞き手・井関晶

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