【インフォメーション】 エネルギー企業の最新動向(2022年1月号)

2022年1月14日

【関西電力他/EV走行中給電システムの制御技術を開発】

関西電力、ダイヘン、大林組の3社は、「電気自動車(EV)走行中給電システム」の技術開発に取り組む。NEDOの助成事業に採択された。このプロジェクトは、道路に埋め込んだコイルと、EVに設置したコイルとの間で、電磁誘導の原理で送電するもの。EV走行時に給電することで、走行距離の延長や、充電の利便性の向上を目指していく。また、走行中の給電システムと都市全体のエネルギーマネジメントシステムの技術開発にも取り組む。EV車両の位置情報や再エネ発電量などの電力需給情報を取得し、給電システムからEV車両へ最適な給電制御を行う。こうした仕組みによって、昼間に余剰となる再エネ電気の有効活用につなげていく考えだ。

【東京ガスほか/水素燃焼式の電池向け焼成炉を世界で初めて開発】

東京ガスは、ノリタケカンパニーリミテド、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)と共同で、世界で初めて水素燃焼による、リチウムイオン電池向けの焼成炉、「ネロー」を開発した。ネローは、ノリタケの焼成炉技術と、東京ガス・TGESの水素燃焼技術を融合させたもの。水素を燃料として、リチウムイオン電池電極材の製造工程で1000℃以上の安定した熱処理を行うことができる。水素専焼による高温焼成はNOxが発生しやすく安定した加熱などに課題があったが、独自の燃焼技術によりNOxの発生を抑制した。耐久性に優れたバーナーで安定加熱が可能となり、商品化が実現した。焼成時のゼロカーボンを実現する装置となる。

【電力中央研究所/カーボンニュートラル実現に向けた各種研究を紹介】

電力中央研究所はこのほど、「研究報告会2021」を有楽町朝日ホール(東京都千代田区)で開催した。報告会は昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえて、これまでの報告会で初めて会場参加とオンライン配信を併用して開催。オンラインには800人以上の申し込みがあった。開会の挨拶に松浦昌則理事長が登壇。プログラムでは、基調講演として『「2050年カーボンニュートラル」への挑戦~実現に向けた課題と取り組み~』のプレゼンテーションを筆頭に、ゼロエミッション火力実現の概況、原子力の利活用、CO2を資源として循環させるカーボンリサイクル、カーボンニュートラル実現に向けた系統網の形成―など、電中研で進めている研究や取り組みを紹介した。

【三菱造船・商船三井/液化CO2輸送船の概念研究を完了】

三菱造船と商船三井は、液化CO2の輸送船(LCO2船)に関するコンセプトスタディー(概念研究)を完了した。LCO2船は、大気中や産業で発生するCO2を分離・回収し、貯蔵・利用するCCUS(CO2回収・利用・貯蔵)を行う際に、貯蔵および利用拠点まで輸送する役割を担う手段として、将来的な需要拡大が期待される。両社は今後も三菱造船のガスハンドリング技術と、商船三井の運航に関する豊富な知見を統合して、船舶によるCO2輸送技術の開発を促進していく。

【IHIほか/再エネで水素の製造・利活用の実証開始】

IHIは、北九州パワー、北九州市、ENE

OSなど5社と共同で、自治体新電力による地域の再エネを活用したCO2フリー水素の製造・供給の実証事業に取り組んでいる。このたび、複数の再エネを同時制御する「水電解活用型エネルギーマネジメントシステム」を活用した水素製造の実証試験を開始した。発電量変化の特性が異なる複数の再エネから水電解装置で効率よく水素を製造。サプライチェーンで運用し、低コストなCO2フリー水素の製造・供給モデルを構築する。

【東洋計器/70周年記念誌を発行 ヒット商品誕生秘話も】

東洋計器はこのほど、創業70周年を記念した周年誌「東洋計器70年史」(全17章、639ページ)を発行した。同誌では1999年度から2020年度までの事業内容を振り返るほか、ハイブリッドカウンター「HyC―5」、メーター向けIoT端末「IoT―R」、水道スマートメーターへの参入など、同社が手掛けてきたさまざまなプロジェクトストーリーなどを掲載している。

【レモンガス/LPガスの配送技術 認定審査で技を競う】

LP販売のレモンガスは、LPガス容器の優秀な配送員を認定する審査を実施した。認定審査を受けたのは30~50歳代の計9人の男性たち。制限時間の10分以内に、50㎏の容器を持ち運んで取り換え設置する。審査員は、安全に容器を設置できたか、顧客への作業完了を報告したか、同社が手掛ける電気販売を提案していたかなどの項目をチェックした。