2024年はセキュリティクリアランス制度の創設、能動的なサイバー防御など国の方で「重要インフラ」を守るための動きが活発化する一年となりました。その一方で、年末年始にかけての「重要インフラ」への攻撃に代表されるように、サイバー攻撃が多様に、かつ、より激しさを増しております。また、4月から開幕する「大阪万博」を控える我が国において、その激しさが一層増していくものと考えます。自社のセキュリティ対策はもちろん、サプライチェーンを含めた事業者様の安全性・信頼性の確保の取り組みは喫緊の課題となっています。全社的なDXの取り組み、OTのIT化、産業のサプライチェーン化など、すべてのものがインターネットとつながることが前提となる世の中においてサイバー攻撃のリスクといかに向き合うか？どう対策していくか？をエネルギー業界全体で考え、さらなる取り組みを推進していくことは非常に重要な検討課題ではないかと思われます。

こうした周辺に迫るリスクとその対策につきまして、業界の第一人者の皆様に講演とトークセッションを行っていただきます。

2024年3月に初めて開催された年次総会において、名古屋工業大学渡辺研司先生、情報処理推進機構佐々木弘志先生、北海道電力村上様、東邦ガス情報システム山本様、東芝エネルギーシステムズ武田様をお迎えして、国の動向、サイバーセキュリティ事故の分析、各社のセキュリティ対策・事故対応・人材育成の取り組みをご発表いただきました。また、協賛のセキュリティベンダー様が最新のソリューション・対策について、事例を交えて紹介いただきました。

昼食時の情報交換会の場において、「産官学」分け隔てなく活発な情報交換を行うことが出来ました。本年につきましても、ご登壇者様、ご参加者様、協賛社様とのネットワーク形成の場を設け、業界全体のセキュリティレベルの向上について繋がる1日といたしますので、ぜひご参加ください。