目次
IoT・AI・データを活用した先進事例8社のビジネスモデルを公開
エネルギービジネスは、インフラ産業から情報サービス産業へ
Google、Amazonと戦う未来がやってくる!
第1章 「情報」をめぐる変化の波
・これまでは、○○が情報をデジタル化してきた
・新たなプレイヤーの出現
・変わる情報の「量」と「質」
・「便利」、「快適」が不安を打ち消す
・デジタルツイン――予測の時代へ
・情報が持つ3つの経済特性
・Googleを成功へと導いたビジネスモデル
・GAFAの次なる野望、GDPR、情報銀行
・再びスタートラインを迎える情報ビジネス
第2章 エネルギー利用情報が持つ大きな可能性
・エネルギー×AIソリューション開発
・もうひとつのビジネスチャンス
・かつての1500倍となったエネルギー利用情報
・ディスアグリゲーション技術の進化
・外出中の行動データも集まる時代に
・2つの異なる価値
・循環型社会の実現を促進する「ストックデータ」
・モノ(手段)からコト(成果)へ
・新たな収益源の必要性
・GoogleやAmazonと戦う未来
・「掛け合わせ」で高まる利用価値、政府の動向
・地域課題の解決に貢献し、永続的に繁栄する企業へ
第3章 先進企業8社の事例から学ぶエネルギー情報・サービス産業化
インタビュー1 エナジーゲートウェイ(東京電力グループ)
電力センサーとクラウド搭載のAI分析エンジンによってすべての家電の動作状況を見える化 プラットフォーマーとして電力センサーの100万件の導入をめざす
・コンセプトは「データを紡いで世界をつなぐ」
・「機器分離技術」を強みとするインフォメティス製の電力センサーを提供
・機器分離技術とオートラベリングを実現した経緯
・BtoBtoC事業を展開
・提携先企業での多様なサービス展開
・3段階での成長戦略
インタビュー2 ネコリコ(中部電力×IIJ)
「家と話すように暮らす」をコンセプトに事業者向けプラットフォームを提供インターフェースにLINEを採用し、他社にない使いやすさを実現
・中部電力とIIJが共同出資
・「家と話すにように暮らす」がコンセプトインターフェースにはLINEを採用
・見守りなど、生活に関する基本サービスもラインナップ
・事業モデルはBtoBtoC。幅広いパートナリングを通じてニーズを開拓する
・蓄電池制御を含めたエネルギーマネジメント機能も強化
・今後の展望
インタビュー3 東京ガス
「安心」から「元気」へとビジネス領域を拡大 ストック型のビジネスモデルを展開し、生活周りのプラットフォーマーをめざす
・3本の柱での経営計画
・安心・安全を提供
・「ガスの見守り」から「家全体の見守り」へ
・ストック型のビジネスモデルを展開
・独自の強み 電池と通信技術
・IoTとは無縁と思っている方に届ける安心
・安心から元気へ 領域を拡大
・今後の展望 生活周りのプラットフォームへ
【コラム】データサイエンス×新規事業開発 コストサイエンス株式会社 代表取締役 小倉 朗
インタビュー4 大阪ガス
キーワードは「ツナガル」 設計・開発から設置、アフターフォローまで一気通貫できる強みを活かしたIoT化を推進
・スマートスピーカーからの家庭用燃料電池の操作を実現
・IoT化により業務の効率化とコスト削減を実現
・「ツナガル」をコンセプトに給湯機器への横展開を実現
・セキュリティ面に配慮しながらも将来を見据えてクラウドサーバを採用
・今後の展望
インタビュー5 KDDI
通信とライフデザインの融合を掲げ、顧客視点に立ったサービス開発とビッグデータ分析技術により、便利で楽しく使い続けられるアプリを実現
・通信業界からのエネルギービジネスへの参入
・auでんきの特徴
・アプリに「相当」なこだわり
・継続的にアプリを使ってもらう仕組み
・利用者の立場に立った停電情報の提供
・今後の展望
【コラム】「エネルギーの自由化が私たちにもたらしたもの」 株式会社電通 エネルギー自由化チーム DEMS 小高 和彦
インタビュー6 エンコアードジャパン(ソフトバンクグループ)
幅広いIoT機器に対応するプラットフォームを提供 AIによる電力と生活環境データ解析をもとに、お客様にあわせた独自のサービスを開発
・米国、韓国で実績の高いエンコアードにソフトバンクが出資、共同事業体を設立
・強みは上流から下流まで一気通貫できる組織体制
・電力使用量センサーと生活環境センサーでデータを収集し、アプリを通じて情報を提供
・IoTセンサーの多様な組み合わせで、これまでにない新しいサービスが生まれる
・新しいサービスを次々と展開し続ける
・事業モデルはBtoBtoC
・IoT商材の難しさは価格と機能のバランス
・マーケットはアーリーアダプターへの展開が始まったばかり
・今後の展開
インタビュー7 大和ハウス工業
コネクティドホームブランド「ダイワコネクト」を発表 IoT機器やAIアシスタントを活用し、これまで得られたノウハウを結集
・進化しつづける住宅
・蓄電池とエネファームを積極的に提案
・IoTへ取り組みは20年以上
・家庭を巻き込んだ実証事業から見えてきたこと
・IoT住宅ブランド「Daiwa Connect」
・部屋全体が有機的に動くライフシーンを提案
・今後の展望
インタビュー8 積水化学工業
太陽光発電、蓄電池、電気自動車を活用したV2Hを搭載した次世代住宅を展開さらなるエネルギー収支の向上と快適性の両立をめざす
・太陽光発電、蓄電池、V2Hシステムを次々と展開
・実際のデータから見えた、エネルギーゼロの達成状況
・ZEHの将来課題
・蓄電池を搭載した住宅における実績調査
・EV(電気自動車)への期待、そしてV2Hの開発へ
・V2Hの付加価値
・住宅開発の方向性
・V2H搭載住宅はトライブリッド。お客様のデータを見ながら最適制御をAIが考える
・住宅単独での取り組みから、街づくり
【コラム】家庭用蓄電池でも進む「モノ」の消費から「コト」の創造へのシフトチェンジ 国際航業株式会社 エネルギー部 デジタルエネルギーグループ 土屋 綺香